【IM実行委員会】IM1組 ロータリーデー報告

大阪梅田RC会長 岡山晃三
IM第1組ロータリーデー実行委員長 相原克偉

日 時:2023年3月18日(土)12:40~16:30
場 所:ザ・リッツ・カールトン大阪
テーマ:「老い」~在宅医療について考える~
基調講演講師、パネリスト:長尾クリニック名誉院長    長尾和宏氏
パネリスト:おかやま在宅クリニック 院長        岡山容子氏
      医療法人英信会あいはら歯科・矯正歯科理事長 相原克偉氏
ホストクラブ:大阪梅田RC
登録者数:764名(来賓含ロータリアン725名、一般39名)
出席者数:215名(来賓含ロータリアン166名、一般49名)

 高齢化が進む日本において、「老い」と向き合うことは非常に大切なことです。厚生労働省が2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、『地域包括ケアシステム』の構築を進めています。
 「自分らしい暮らし」を続けるために、老いが進んだとしても「最期を住み慣れた自宅で過ごすこと」は難しいことなのでしょうか?そんな皆さんの不安を払拭すべく、長年在宅医療に携わる長尾和宏氏を講師に招き、「老い」「在宅医療」について存分に語って頂きました。

 長尾氏の講演では、以下のような話がありました。
・「老い」とは衰えているという感覚で、筋肉量の減少が「老い」です
・ほとんどの病気は歩くことで解決できます
・空腹感が大切で、食べないことは細胞の活性化に繋がり、老化を防ぐことになります
・在宅医療では「遠くの名より近くのかかりつけ」、近くて良いなと思う医者を選ぶことが大切です

 後半では、長尾和宏氏に加え、岡山容子氏、相原克偉氏の3名によるパネルディスカッションを行いました。3名は現在進行形で在宅医療に携わっており、現場でのエピソードや取り組みについて、熱く真剣にお話し頂きました。
・現場では患者さんと「喋ること」を大切にしています。言葉を出すことは喉の筋肉を鍛えることと直結しており、そのまま嚥下訓練になっているとのことです。喋れる人の多くは食べられる人と感じます
・法的根拠はないものの、医療についての意思表示(リビングウェル)は必要だと感じます。現場では意思表示の有無で医療のやりやすさが変わることもあります。また、自分の考えと子どもの想いが違うこともあり、事前に話し合っておくことも大切です

「老い」「在宅医療」について笑いあり・涙あり、非常に興味深くお話し頂き、ご参加頂いた方々にとっても大変有意義な時間になったことと思います。